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2007年5月
『 頭痛 』 をこう考える

オステオパシー

クリニカルラボ御影 / 吉野 一彦 先生
一言で頭痛と言っても、その中には色々な原因から起こるものがありその見極めが重要です。

1.症候性頭痛
 脳血管疾患に起因する急性の頭痛(放っておくと命に関わる)。
 言語障害や手脚の痺れなどが伴うこともあります。
 このため、脳血管CTなどによる除外診断を行っておくと安心です。

2.機能性頭痛
 肩こりなどに起因する緊張型頭痛
 血管拡張性の頭痛(血液のセロトニンレベルの変動によるもので、セロトニンの補充が効
 果的)
 ストレスや精神的要因に起因する頭痛

などが考えられます。この中で、我々療法士が改善のお役に立てるのは主に2の機能性頭痛です。この中でも最も多く全体の60%ほどを占めているのが緊張型頭痛です。

《緊張型頭痛》
多くは、頚部の筋肉の拘縮により血流が悪くなり細胞が酸欠状態なることによって、その部位からブラジキニン(発痛物質)が生成されます。それが付近の神経受容器に作用すると神経電流が流れて脳で痛みや凝りといった不快感として認識します。この痛みによりさらに血管は収縮し筋肉はより酸欠状態になりさらに症状が悪化します。これが続くと慢性症状となります。慢性症状になるとちょっと押しただけで痛いと感じる部分、発痛点(トリガーポイント)ができます。このポイントを刺激すると他の部分にも痛みを感じるようになります。これが関連痛と呼ばれるもので、放っておくと少しの刺激や、だまっていても関連痛が起こるようなり、慢性の頭痛となります。
つまり、頚部の凝りに起因する関連痛として感じる頭痛と言うことです。

対処方法
1.適切な施術により全身をリラックスさせます。
2.頚部周囲のトリガーポイントを確認しますが、必要に応じて腰背部まで行います。
3.NMTなどによる適切なトリガーポイント療法を施すと同時に患部の拘縮を解き、血流の
  改善を図ります。
4・頭蓋底解放を行い、同時に上部頸椎付近の拘縮も取り除きます。


《血管拡張性頭痛やストレス・精神的要因に起因する頭痛》
これには対話療法や全身の筋肉へのアプローチによるリラック効果で改善が期待されます。また、ストレス増大時にセロトニンが枯渇しやすいため、少しでもストレスを軽減することが重要です。また、女性はセロトニン合成能が男性の50%程度ですので偏頭痛が起こりやすく、精神的にも不安定になりやすいと言えるでしょう。


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