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野中 現在は本当に色々な療法があって、同じ整体の中でもA先生とB先生では、やっていることが違うという事が多々ありますが、こういった現状を先生はどの様にお考えですか?

豊田 自分の地元(秋田)でも色んな整体とかありますよ。それでタウン誌みたいなもので色んな特集とか組まれてますけど、そういう情報誌の人にも言うんですよ、何でもかんでも載せればいいってもんじゃないと。情報誌の人は何が整体なのかもよく分かってないから、いい加減なものでも載せるんですよ。彼らはそれが仕事だから、仕方が無いといえばそうなんだけど、でもね、
それで一番困るのは患者さんなんですよ。「整体に10回も通って良くなんないけど、お宅はどうですか?」っていう電話もかかってきますけど「悪いけど、うちは腕がいいから一発ですよ」って言いますよ。別にやり方が違ったっていいんだけどね、何でも整体って言えばいいもんじゃないと思いますよ。

野中 そこのところはこの業界の一番の問題点だと思います。認定書や資格が無くて開業できるという事は一般の方にはあまり知られていないようですが、それを利用してとても浅い知識や技術しか教えずに勝手にプロだと認めてしまう団体があります。そのような団体のスクールを卒業して開業した方も、豊田先生のような方も肩書は同じだったりするんです。ですから、非常に技術格差が激しいですし、そのことで患者さん側が混乱している現状があると思います。

豊田 でもね、
患者さん自身も勉強しなきゃ駄目ですよ。例えばお医者さんだってね、何処の大学を出たのかで全然違うわけさ。だから、患者さんの方が「先生何処の大学でましたか」って聞くぐらいじゃないとね。民間療法の業界はもっと分けわかんないんだから、患者さん自身が勉強しないと、最後に困るのは自分自身なんですからね。野中さんの療法.netなんかは患者さんの為にもどんどんやっていって欲しいですね。

野中 確かに、業界自体の対応のまずさが一番だと思いますが、受ける側の知識不足もありますね。



豊田 自分はね、昔から柔道やったり相撲やったりボディビルやったりしてるから、色んな怪我をしてきたんですよ。それで色んな病院も行ったし、施術も治療も受けました。だから随分自分の身体に詳しくなったし、整体学等を色々勉強しました。その経験があるから何処が悪いとか分かるんですよ。素人の患者さんにそこまでは要求しないけど、良くなってるか、なってないか位の判断は自分でもしなきゃ駄目だと思いますよ。先生に言われるから何十回も通うんじゃなくて、
3回行って駄目だったら変えるくらいの基準を自分で設けないとね。

野中 なるほど、そういった視点というのは民間療法もさることながら保険診療の方でも重要そうですね。患者側がより的確にそういった判断をするのには、かなり知識がいるように思いますが・・・

豊田 例えばスポーツするにしても、ただ練習してパフォーマンスをあげる事ばっかり考えるんじゃなくて、自分の身体がどうなっているのかっていうところから勉強していかないとね。
それも知識に頼るんじゃなくて、経験した事を自分なりに考えていかないと。

野中 確かに本にかかれているような知識だけ覚えていても、それが自分にどう当てはまるのかは千差万別ですよね。これは医療だけの話ではなく、社会全体の風潮が『考える』ということを希薄にしているように思います。「誰かがこう言っていたから」とか「あそこにこう書いてあったから」などよく耳にしますが、その土台に立った上での自分の考察を聞く機会は以外に少ない気がします。

豊田 自分で色々経験した事を自分なりに考えて行くとね、自分がどうしたいかが分かるんですよ。色んな患者さんがいるから、2ヶ月で治ればいいやっていう人もいるし、そんな待てん、俺は今、治したい!っていう人もいるけど、自分が1日しか休めなければ、A院にいって3ヶ月かかるって言われても、違う所を探すでしょ。
貪欲に「治したい」っていう気持ちがあれば、偉い人が言ってたとかそんなのは関係無しに自分から行動するようになるんですよ。そうじゃなきゃいかんと思いますよ。

野中 そうですね、テレビや雑誌を見ていても「今の最先端医療はこうだ!」とか「こういう場合はこう対処しましょう」などの知識の埋め込みに終始している感はあります。
専門家=絶対という構図は個人個人で考え直さなければいけないのでしょうね。

豊田 医者から我々まで含めて、専門家に任せっきりじゃ駄目ですよ。この前もね、疲労骨折で医者に行って全治5ヶ月っていわれた中学生の子が来ましたけどね、翌日から運動するまでにして返しましたよ。
自分で考えないでいたらそのまま5ヶ月運動できなかったわけでしょ。

野中 それは凄い!やはり自分がどうしたいのかを考えると言うのは大切ですね。

豊田 中学生で5ヶ月って言ったら取り返しがつかないですよ。自分も若いとき無茶やったからよく分かるけどもね、若い時ほど、1日を大事に考えてやらないと・・・そういう意味では国家資格を持っている人間ほど責任は重大ですよ。自分達にどうにも出来ないんだったら、民間療法でも何でも他の方法がある事を教えないと。

野中 そうですね。ただ、紹介できない民間療法の側にも問題はあるように思います。
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