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臨床例60万人以上という素晴しい経験をお持ちの神奈川県相模原市に施術場を開いていらっしゃる先生。難治性疾患を得意とし、43年間の施術者経験をどのように過ごされてきたのか、その貴重な体験談をお伺いしてきました。
宮本先生のホームページ >> セラピー整体療院(旧 長生館療院)
野中 先生は治療家として43年間、延べ60万人以上の臨床経験をお持ちとの事ですが、先生がこの世界に入られた当時の事を少しお話して頂けますか。

宮本 
私は昭和37年に長生学園というところに入学して3年間勉強し、按摩マッサージ指圧師の資格を取りました。それからご縁があった師の下で7年間、かなりの経験を積ませて頂いてから独立開業しました。でもね、いきなりは上手くいかなかったですね。実は開業は1年ほど前から決めていたので色々準備をしていたのですが、独立して最初の1ヵ月間は患者さん一人も来なかったんですよ。

野中 
えっ・・・、一人もですか?

宮本 
えぇ、お陰様で。(笑)それで必死になって色々連絡したりして、やっと始まったという感じでした。本当に安定するまでは5年くらいかかりましたねぇ。今日は忙しかったけど、明日の予約は無いなんて事はしょっちゅうでした。

野中 
先生でもいきなり上手く行った訳ではないのですね。ところで、現在は難治性疾患を得意とされていらっしゃいますが、初めからそうだったのですか?

宮本 
師の下での7年間がありましたので一通りの技術は身に付いていましたし、自分なりの自信は持っていたんですが、当初は実際に患者さんを目の前にすると不安でたまりませんでしたね。これで治るんだろうか?とか、また来てくれるか?とか、精神的な部分での弱さはありました。

野中 
そこは多くの先生方が通る道だと思います。それを克服され、多くの患者様が来院されるようになったきっかけというのは何だと思われますか?

宮本 
きっかけと言えば私の父が脳内出血で倒れた事がありまして、意識不明の重態だったのですが入院させず私が毎日施療をして、約6ヶ月で社会復帰できるまでになったんですよ。その事がきっかけと言えばそうですね。

野中 
脳内出血で意識不明といえば社会復帰は絶望的な状態ですよね。それを可能にしたのは先生の確かな技術があっての事だと思います。

宮本 
それからが忙しかったですね。1日50〜60人やってました。夏場なんかは朝方の4時から待ってる患者さんもいて、終わるのが夜の11時なんて時もありました。若かったですからね、とにかくトイレに行くのも申し訳ないくらい一生懸命やってました。当時は予約ではなく、とにかく施術にきて来て頂いている患者さんからやっていましたから、一番待たれた方で6時間という方がいましたね。朝の6時に来て、施術したのが昼の12時でした。

野中 
うわぁ〜大病院の外来みたいですね・・・(驚)。それだけ先生を慕って来院される方がいらっしゃるというのは素晴しい事だと思います。



野中 
ところで、先生は施術をされる際に『ここは外さない』というようなポイントをお持ちですか?お聞かせ頂ける範囲で結構です。

宮本 
そうですね〜。私の場合は、技術と言うよりは『これを良くするにはどれくらいの時間がかかる』ということを即座に言ってさしあげます。それと『いらした時よりも半分以上は楽になって帰る』。この二つですかね。どのくらいの時間がかかるかについては、殆ど外れた事はありませんねぇ。

野中 
改善までにどれくらいの時間がかかるのかというは、何故わかるのですか?

宮本 
もちろん今まで自分が改善して来た経験から言える事もあります。でもそれ以上に大切なのは患者さんに話をよく聞いて、よく診るということです。その方が過去にどういう症状を抱えていたかとか、どんな仕事をしているとか、症状が出たときの状況とか・・・とにかく細かく色々な事を聞きます。急性なのか、慢性なのかは患者さんの日常を知ればよく分かりますから。

野中 
なるほど、施術をしているとどうしても症状に目が行きがちですが、考えてみれば症状は今の状態であって、それを作り出したのはその方の過去ですから、問診でその方の日常をよく聞くというのは大切な事ですね。

宮本 
そうですよ。それにちゃんと改善してあげないと、患者さんにも色々な事情があるんですよ。特に経済的な事情は分かってあげないとね。まずどこか悪くなったら働けないでしょ。遠くから来ている人もいれば近い人もいるけど、来るのに電車賃だってかかるし、昼時ならご飯代もかかる、それに施療代を払って先生ありがとうって言って、また電車賃払って帰るわけですよ。それにどうやって答えてあげるかというのが大事なのよ。だから一刻も早く楽にしてあげないといけない。それをするにはちゃんと患者さんの日常まで見てあげる必要があると思いますよ。

野中 
そういった視点というのは言われてみると当たり前ですし、大切だと思うのですが見失いがちな部分ですね。どこまでその人の事を思ってあげられるかというのは施術者というよりも人としての道徳的な部分でもありますよね。

宮本 
それにね、施術者であれば誰でも分かっている事だと思いますが、患者さんというのは大体緊張しているんですよ。初めて来る場所で、どういう先生がどういう事をやっているのかが実際にはわかんない訳ですから。だから、いかに緊張をさせないかはいつも思ってますね。緊張と言えば、ちょっと違うけど以前面白い体験をさせてもらったんですけどね、女性の患者さんで、初めて来た時から完全に改善されるまでの数回でずいぶん見違えた方がいました。辛い時はお化粧どころじゃないですから、素顔でいらっしゃるし、会話も余り無いんですけどね、改善して行くに従ってお化粧するようになってきて、もう良いよって言う時にはずいぶん顔が変わって穏やかになっていましたね。(笑)

野中 それだけ先生の技術が確かであり、安心を与えられているという事ですね。改善できると身体だけじゃなく内面も変わってくる。
それを間近で実感できるというのはある意味こういった職業の特権でもあり、施術者としてとても嬉しい瞬間ですよね。

宮本 
そうですねぇ〜。近所を歩いていて、たまたま患者さんと会ったりすると『お陰様で』なんて言われるとね、『あぁ、この道に進んで良かったなぁ』と本当に思いますよね。

野中 
『お陰様で』という言葉はなかなか聞かなくなりましたね。施術者というのは決して表舞台の人ではないですから、その方の人生を陰で支えているという意味では最高の褒め言葉でだと思います。
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