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野中 先生の施術の根底にあるお考えをお聞かせいただけますでしょうか?
阿部 そうですねぇ、例えば手を開いてみて下さい。その時に親指と人差し指の離れ具合(角度)を確認しておいて下さいね。次に「私は変わった」と声に出して3回言ってみて下さい。もう一度手を開いてみるとどうですか?さっきより格段に手が開くようになっているでしょう。
野中 はい。確かに可動域が広がりました。それも「2回目だからさっきよりは・・・」という程度の広がりではないですね。明らかに大きく開けるようになっています。
阿部 後ね、寝かせて悪口を言うと左足が短くなるんですよ。褒めると逆に長くなるの。こういう言葉の法則があるんです。言葉というのは意識に対して働きかけますから、意識を切り替えることで身体に変化をもたらすという東洋的な思想が根本にあります。ただ、当然手技療法も行ないますから身体から心へという働きかけもあります。
野中 なるほど、こういう双方向の視点というのはまさに民間療法ならではですね。民間療法には色々な療法がありますし、刺激の加え方も千差万別です。今教えて頂いた実験の結果を考えると、身体に変化をもたらす『刺激』というものの奥深さを考えさせられます。最後になりましたが、先生の今後の夢や展望などがありましたら教えてください。
阿部 そうですね、当たり前の事を当たり前に出来る人間になりたいなと思います。施術者としてはあらゆる人々の苦しみと痛みを回復改善させるあらゆる力(技法)を習得したいと思っています。欲張りだといえば欲張りですけどね。後はそういった方法論を広く一般に知らせて行きたいなと思います。
野中 施術者として知りえた技術や知識を一般の方々に伝えて行きたいというお考えは素晴しい事だと思います。
阿部 出来れば人間としての生き方を直すこともしていきたいですね。
野中 でも生き方を論じると余計なお世話というか、あまり聞く耳をもたない方が多いですよね。
阿部 そこで重要なのは結果を出す事なんです。結果なしにいくら言葉で説明しても駄目なんです。助教授時代がそうでしたけど、生徒達は講義は聞くんです。でも人間として育たないということを経験してきました。それは自分が知識しか提供できなかったからなんですよね。知識は少し勉強すれば誰でもすぐに持ててしまう、けれども技術というのはそうじゃないんです。時間がかかる。だから出来る人のいう事は耳を立ててよく聞くんです。自分が結果を出せれば生き方を論じても聞くんですよ。ただ、その生き方が利己的じゃしょうがないけどね。
野中 確かにどの業界でも実際に出来る人の言う事はよく聞きますね。
阿部 だから結果が出せるかが大事なんです。そして、結果を出す為には結果を出せる師につかないと駄目だという事も言えると思いますよ。
野中 そうですね。特にこの業界は自由診療ですから結果が出ないと患者さんは来ませし、結果を出すという事は非常に大切な事ですが、同時に一朝一夕では出来ない事でもあります。結果を出せる師を探す努力という事も施術者として育って行くには大切な事なのですね。今日は貴重なお話をありがとうございました。
阿部 どうも、こちらこそ遠いところありがとうございました。

今回取材で長野県まで足を伸ばしましたが、4月の末だったのにも関わらず桜が咲いていました。先生の施療院『いやし堂』では改善率97%という素晴しい結果を出していらっしゃいますが、技術だけでなく、院内の雰囲気も『いやし堂』の名前の通りとても居心地の良いものでした。
先生はチャネリング(特定の相手の潜在意識に入って情報を引き出す技術)もお使いになれる様で、手技療法だけでなく、多方面でご活躍なさっています。先生にチャネリングが出来るようになるにはどうしたら良いのか?と失礼承知で質問をさせて頂いたところ、「1年以上施術をしないとそういう感性が磨かれない」とおっしゃっていましたが「ある程度は誰にでも出来ると思うが利己的な考えを持つ人には出来難い」ともおっしゃっていました。
最近はスピリチュアルカウンセリング、ヒーリングなどがとても流行っていますが、私個人的にはこれらはあくまでも『技術』であって、世の中にあるあらゆる道具と同じように結局扱うのは人間だという事は変わらないと思います。どの様な事が出来るかよりも、それを使って何をするかが問題のように感じていますので、能力だけに目が行くのは良くないのではないかとも思いました。
こういった特殊な技術、能力をお持ちの方がいらっしゃいましたら是非、世の為人の為に使って頂けますようお願い致します。

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。今後の取材の参考と阿部先生へのお便りに使わせて頂きますので、
ご意見、ご感想を是非お聞かせ下さい。
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