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東京教育大学、明治大学、番町教育科学研究所、池見学園等心理学を履修し、心理カウンセラーとして実社会に貢献、現在もうつ、統合失調、その他の治癒改善を独自の形態により行っています。特に静岡県熱海市にてマンツーマンの宿泊集中治癒施療は特筆に値します。
村田先生のホームページ >> 番町教育科学研究所カトレヤアカデミー
野中 先生は精神的疾患に対しての改善を主にした「番町教育科学研究所・カトレアアカデミー」を35年前から設立され、現在も尚、実際に多くの方々の社会復帰にご尽力を尽くされておられますね。特に熱海での「宿泊改善」というスタイルは、誰にでも真似が出来る事ではないと思いますが、何故この仕事を始められたのかお聞かせ頂けますか?

村田 一番のきっかけは学生時代、私の師である池見猛先生にお会いできた事です。医学博士、法学博士でもあるのですが、戦後の混乱期の中で日本の将来を見据え、日本で最初のシンクタンクを作り得た方です。その先生にご縁がありまして、直接ご指導をいただけました。人間としても素晴しい方で、先生から常々「心」の大切さを教わったことが直接のきっかけです。未だに先生にお会いすると「村田君、一人でも多くの日本人の助けになってあげてくれ」と言われます。先生のその想いが私の原動力になっていますよ。

野中 素晴しい先生に出会われたのですね。「この方に一生かけてついて行こう」と思える人物というのはそうそう出会えるものではありませんよね。知識や技術優先の現在では、師匠と弟子という言葉の意味も随分希薄になっているような気がしますし・・・。

村田 そうですね〜。今のように物に偏っている価値観の中では先生というのは単に「物知りな人」どまりになってしまうのかもしれないね。知識だけだったら何もお師匠さんにつく必要は無いんだよね。その人の
人間性に惚れるから一生ついて行くわけで、人間としての魅力があるか無いかというところになってくる訳なんだけれどもね。

野中 人間としての魅力というのは難しいですね。魅力ある人物というと現代に生きている方よりも昔の人物を思い浮かべる人の方が多いのではないでしょうか。そういえば、先生は戦前から現在までのご体験をお持ちですが、戦後すぐと現在とでは日本人はどのように変わったと感じられていますか?

村田 まぁよく言われている通り、現在は昔と違って「物」がウエイトを占めてしまっていますよね。物があれば幸せなんだというように、幸せの価値観が物になってしまっていますね。昔は心は鍛えるもんだとよく言われていたんだけども、今は弱くて良いんだってことになっているでしょう。みんな弱いんだから、強く言うのは良くないとか、よしよしって慰めておけばいいような事になってますよね。人間には快と不快があるわけなんだけれども、物があるから快になれるという考えが強くて、心が二次的になってしまっているというのか・・・そこが今と昔の違いですよね。

野中 なるほど、確かにそうですね。現在は幼稚園のお受験などから始まって、将来的に物に不自由しない生活を送る為に勉強をさせるという考えで動いている社会状況が確かにあります。

村田 それはつまり物が全てになってしまっている現われですよね。物が悪いとは言いませんが、心が豊かでないと物も生かせないと思います。現在は物が豊かになれば心も豊かになると考えられがちですが、それは満足心であって、豊かさとは別の、異質のものです。私の経験上では物の無い方が心は豊かになるんですよ。最近のテレビゲームをしている子供などを見て分かるように、物があると人と過ごす時間が少なくなるでしょう。物の豊かさは「豊富」であって、快楽を助長しますが、人間の心は「大きく豊かに」なりません。それどころか、ヒズミをつくるのみですよ。心は物で充足出来ません。それが人間の心なんですよね。

野中 心の豊かさとは、心の交流の多さに比例するという事でしょうか。仮に二人でテレビゲームをしていたとしても、ゲームをしている時間の多くは会話も無く、顔も見ないで、ただ画面の中で起っている状況を対処している個人個人が横に並んでいるだけですよね。それに何かを倒す事に対する快感を覚えさせる内容のものも多いようです。

村田 そんな状況で中味のある深い会話が出来ると思いますか?今の親御さんたちは子供がゲームしててくれれば自分の時間が持てていいとか思う人が多いみたいだけど、それは子育てをゲームにしてもらっているようなもんですよ。それに加えて受験勉強でしょう。親と真剣に話す時間なんて無いですよ。
親がそういう状況を与えておいて「うちの子は心を開いてくれない」とか言ったってそれは自業自得でしょう。人間の時間は限られているんだから、24時間のうち大抵の時間を受験の勉強とかゲームに費やしていたら人と話す時間なんてなくなるでしょう。それじゃぁ心は育たないですよ。



野中 最近「うつ」が国民病であるようなことが言われていますが、これについてはどの様に考えておられますか?

村田 昔の患者さんで「うつ」というのは殆どいなかったんですよ。余程の大きなショックがあって心的外傷を抱えてしまったという方が殆どで、失恋したとかリストラされたとか、スポーツで怪我をしたとかで「うつ」になるなんて考えられなかったですね。それだけ心が弱くなってしまっているという事なんでしょうね。

野中 心の弱さとは何処から起因するのでしょうか?

村田 心の弱さっていうのは、つまり対応できないっていう事でしょう。こうやったらこうなる、こうだからこうだっていう知識とか経験が無いから「どうしたら良いのか分からない」ってなってしまうんですよ。経験というのは人とのコミュニケーションで作られていくものだから、コミュニケーション不足というのは心を弱くする一番の要因でしょうね。

野中 コミュニケーション不足というのは難しい問題ですね。パソコンや携帯などのツールが普及している現在ではコミュニケーションのとり方も随分多様化しているように思います。ただ、やはり顔を合わせて話すという事が基本にあってのコミュニケーションが望ましいのでしょうか。

村田 そうですね。実際に私は患者さんと24時間、寝食を共にして改善に導いています。顔を合わせないコミュニケーションというのは深いところでの心の交流は出来ないでしょうね。
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