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野中 最後に施術者に求められる必要条件は何だと思われますか?
菊池 やっぱり『嘘をつかない』という事でしょうね。情報はとにかく患者さんが分かるように噛み砕いて提示するということです。例えば当院では写真を使って身体の変化を説明していますが、そういったビジュアルであったり、又は感覚的なことでも良いと思いますが、どのような方法であれ、実際に過去の状態からどのように推移しているのかという事を見比べるという事が大事だと思います。
野中 先生のところでは写真以外に何か用いて説明されているのですか?
菊池 写真以外には赤外線サーモグラフィーも使っています。実際に取り入れてやってみるとすごく奥が深くて、かなりの情報が入ってきますね。ただ背中の温度を測るだけなんですけどね。それでも赤外線が無きゃいけないというわけではなくて、他の方法でも良いと思います。とにかく、何か基準を設けて患者さんに説明をするという事は必要だと思います。
野中 どのような方法であれ、一つの判断基準に則って施術者の出来る事と出来ない事を明確にしていくことは施術側、患者側、どちらにとっても確かに大切な事ですね。
菊池 その基準を引くということは施術者側に出来る事と患者側に出来る事を分けるという事です。こちら側がいくらやっても患者さんが治す気がなければ改善のしようも無いですからね。痩せたいと言っていながら、間食、夜食が大好きだったら痩せようがないのと同じです。
野中 そうですね。ただ、どうしても始めたばかりの頃は自分に自信がないこともあり、自分の施術が合っているのかどうかも分からない頃は、2回目以降の予約を入れていただくのも躊躇してしまう施術者もいるのではないでしょうか。患者側の努力を促すという事は非常に難易度の高い事のように思います。
菊地 本当は、開業前にそこまでしっかり教えてくれる学校なり師匠なりを見つけなければいけないと思います。経営という事になってきますが「患者さんに嘘をつかずに、患者さんが喜んできてくれる」という形に持って行けるようになるには最初の指導者が大切ですよね。
野中 そうですね。現在は技術を教える学校は山ほどありますが、経営までのサポート(理論ではなく、実践の)という面では少ないのかもしれませんね。今日は貴重なお話ありがとうございました。
菊地 こちらこそ、ありがとうございました。

取材前、思いのほか早く着いてしまい、少々辺りを探索してみました。先生の整体院がある同じ敷地内に接骨院が一件、すぐ向かいの建物には整体院が一件、他にも見落としているかもしれませんが、歯医者さんなども固まっていてかなりの激戦区のようでした。
すこやか中国整体院の入り口でまず驚いたのが壁一面に貼られたお客様の声でしたが、入り口すぐの待合スペースにも同様に所狭しと貼られていて、先生を初めとするスタッフの方々の信頼の厚さを物語っていました。
取材中、先生は「私は整体はあくまでも商いだと思っています。だから継続しなくてはいけないし、施療院を潰したらもうアウトなんです。・・・だから患者さんを集めるのも整体のテクニックであるし、患者さんと話をするのも整体のテクニックだし、改善させるのも勿論整体のテクニックであると思っています。」とおっしゃっていました。
この業界の方はお金儲けと人助けの合間で苦しむ方も多いようですが、困っている人を助けたいという施術者としての想いを形にして継続して行くには、お金を儲けるということがどうしても必要です。
これはある方から教わった事ですが、人助けでお金を頂くということをどのように捉えたら良いかを説いたものです。参考までにご紹介して結びの言葉とさせて頂きます。
「施術代を頂く事に引け目を感じるのであれば、こう考えなさい。『儲』という字は「信に者」と書く。だから『施術者である自分の行為を信じて頂いた代価』がお金だと」

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。今後の取材の参考と菊地先生へのお便りに使わせて頂きますので、ご意見、ご感想を是非お聞かせ下さい。
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